「同じ緑内障でも、友人とは通院間隔が違う」 「なぜ私は3ヶ月ごとなのか?」
緑内障の診断を受けた方の中には、通院間隔について疑問に思ったことがある方も多いのではないでしょうか。
この記事では、緑内障の通院間隔がどのように決まるのか、患者さんの立場で分かりやすく解説します。
通院間隔は患者さんごとに異なります
緑内障の通院間隔は、一律ではありません。
患者さんの病状、進行リスク、治療内容などによって、数週間ごとから半年ごとまで、個別に設定されます。
通院間隔を決める主な要因
① 緑内障の進行度
- 初期: 視野障害が軽度の場合、3〜6ヶ月ごとが一般的
- 中期〜進行期: 視野障害が進んでいる場合、1〜3ヶ月ごとが多い
進行している場合、より頻繁に検査を行い、治療の効果を確認する必要があります。
② 眼圧のコントロール状況
- 眼圧が安定している → 通院間隔を長くできる場合がある
- 眼圧が不安定、または目標眼圧に達していない → 短い間隔でフォロー
③ 進行リスクの高さ
以下のような場合、進行リスクが高いと判断され、通院間隔が短くなることがあります。
- 若年での発症(進行期間が長い)
- 視野障害の進行速度が速い
- 眼圧が高い
- 視神経の状態が不良
④ 治療内容の変更時
点眼薬を変更した直後や、レーザー治療・手術の後は、効果や副作用を確認するため、一時的に通院間隔が短くなります。
⑤ 検査の種類
- 眼圧測定・診察: 毎回
- 視野検査: 通常3〜6ヶ月ごと(病状により異なる)
- OCT検査: 通常6ヶ月〜1年ごと(病状により異なる)
これらの検査スケジュールに合わせて、通院間隔が設定されます。
視野検査の頻度
視野検査は、進行の有無を判断する重要な検査です。主治医が「次は視野検査をしましょう」と言った場合、できるだけその時期に受診するようにしましょう。
なぜ定期的な通院が重要なのか?
① 進行の早期発見
緑内障は自覚症状が出にくいため、定期検査でしか進行を確認できません。
② 治療効果の確認
点眼薬が効いているか、眼圧が十分に下がっているかを確認します。
③ 治療方針の見直し
進行が見られる場合、治療を強化する必要があります。
通院が途絶えるリスク
「見え方に変化がないから大丈夫」と自己判断で通院をやめてしまうと、気づかないうちに視野障害が進行してしまう恐れがあります。
通院間隔が長い=軽症、とは限らない
「通院間隔が長い=軽症」「短い=重症」とは必ずしも言えません。
例えば、初期でも進行リスクが高いと判断されれば短い間隔でフォローすることがありますし、 逆に進行期でも眼圧が安定していれば、検査のタイミングに合わせて3ヶ月ごとになることもあります。
まとめ:通院間隔は主治医と相談を
- 通院間隔は患者さんごとに異なる
- 病状、眼圧、進行リスクなどで決まる
- 定期検査は進行を見逃さないために重要
- 通院間隔について疑問があれば、主治医に確認を
「なぜこの間隔なのか」と疑問に思ったら、遠慮せず主治医に聞いてみてください。理解が深まることで、治療への安心感も増すはずです。
医療免責事項
本サイトは、緑内障についての一般的な情報を分かりやすくお伝えすることを目的としたものです。
記載されている内容は、個々の患者さんの診断や治療方針を示すものではありません。 実際の診療においては、年齢、病型、進行速度、併存疾患などを踏まえ、主治医が総合的に判断します。
本サイトの内容をもとに治療の変更や自己判断を行わず、必ず主治医と相談のうえでご対応ください。
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