このツールについて

EyeNoteが生まれた背景と、開発に込めた思いをご紹介します。

開発の経緯

私は眼科医として大学病院や大規模な総合病院で診療に携わってきました。特に緑内障の診療と手術治療に力を入れ、日々多くの患者さんの診療を行っています。

緑内障の治療方針を決める際には、患者さんが想像される以上に多くの要素を考慮しています。眼圧や視野検査などの基本的な検査結果だけでなく、治療による副作用や合併症の可能性、さらに患者さん一人ひとりの生活環境や社会的背景なども含め、総合的に判断しています。

私は、診断や治療を決定する過程をできる限り患者さんと共有したいと考えています。しかし、外来診療の限られた時間の中では、すべてを十分にお伝えすることが難しい場合もあります。また、仮に説明の時間が十分にあったとしても、一度の説明で医師の考えをすべて理解することは決して簡単ではありません。

緑内障の患者さんの中にはさまざまな考え方の方がいらっしゃいます。緑内障についてあまり詳しく知らないまま主治医の指示に従って通院されている方もいれば、ご自身でも病気について調べながら、主治医と相談して主体的に治療に取り組んでいる方もいます。

どのような患者さんであっても、緑内障について必要以上に無関心になったり、逆に過度に不安を感じたりすることなく、ご自身の病状を理解しながら前向きに治療に取り組んでいただきたい。そのような思いから、このツールの構想が生まれました。

この構想を学生時代の友人に話したところ、私の思いに共感してくれ、忙しい中にもかかわらず開発に協力してくれることになりました。医療の現場で感じている課題や患者さんにとって役立つ機能について一緒に考え、それをエンジニアである友人が形にしてくれるという形で、このツールは作られています。ここに改めて深く感謝したいと思います。

診療時間以外でもご自身の病状を整理し、緑内障についての理解を深めるための一助として、このツールを活用していただければ幸いです。

なお、医療機関によって使用している検査機器が異なったり、方針によって検査結果が患者さんに提供されない場合もあるため、本ツールで入力できるすべてのデータが必ずしも手に入るとは限りません。

本ツールのすべての機能を使いこなすことを目的とする必要はありません。本ツールを通して、緑内障の病態や治療の考え方について理解が少しでも深まれば、開発者として大変うれしく思います。

監修医について

監修医プロフィール写真

国内の医学部を卒業後、市中病院での初期研修を経て基幹病院で専門医として眼科診療に従事。現在は緑内障を専門とし、日常診療と手術治療を中心に診療を行っている。

自身も趣味を通じて視機能の重要性を実感する機会が多く、患者さんにも良好なQOV(Quality of Vision)を保ちながら豊かな生活を送っていただきたいという思いで日々の診療にあたっている。